データサイエンティスト ・ 新卒入社
R.I.
「面白そう」を仕事に
就職活動で見えたもの
天文学の博士課程に進み、130億光年先の遠い宇宙の観測的研究に取り組んでいた。すばる望遠鏡を使った観測も経験したという。研究自体は好きだったが、この先長く続けていくなら社会とつながりのある仕事をしたいと考え、博士課程修了後の就職を決めた。アカデミアに残る道の任期やポスト取得の不安定さも、民間就職を選ぶ背景の一つだったと振り返る。
データサイエンティストという職種を知ったきっかけは明確に覚えていないというが、TDSEを知ったのは就職エージェントの紹介だった。選考を通じて最終的にTDSEを選んだ決め手は、業務内容そのものよりも「自分に合いそうな空気感」だったという。「すごく元気で弾けているというよりは、落ち着いていて地道に勉強している雰囲気」に惹かれたと話す。特定の分野に絞られず、幅広い業界と関わる点も魅力に感じていた。面接では言葉遣いについて丁寧に指摘を受けたことが印象に残っているという。
入社後、最初にぶつかった壁
入社直後の研修で、農場での収穫物を決められた形式にまとめる課題に取り組んだ際、時間内に終えられず「データ分析のことをちゃんと考えましたか」と指摘を受けた経験が、今も強く印象に残っているという。2日間の研修の中で、「まず計画を立てて見通しを持たないと痛い目を見る」という教訓を身をもって学んだと話す。
案件に配属されてからは、在宅勤務でのテキストコミュニケーションに試行錯誤した。意図が伝わりつつ、相手の負担にならない端的な伝え方を先輩から指導を受けながら、今も改善を重ねているという。
今の仕事
入社以来、案件の異動は一度もなく、同じ案件でデータを使った業務効率化や新しいやり方の検討に携わっている。集計分析やエンジニアリング寄りの開発が多い案件だという。仕事の面白さについて、「曖昧だった意思決定の根拠やこれまで見えていなかったことが、データ分析によってわかるようになる」こと、そしてそれをどう改善していくか考えられることの2点を挙げる。
成果物を使う側の視点に立ち、「これだと少し使いにくいかもしれない」と自ら気づいて工夫を加えた際に、相手から「いいですね」と評価してもらえたことが特に嬉しかったという。
ワクワクした経験
印象に残っている分析として挙げたのは、顧客の製品がどれくらい使われているかを定期的に調査し、その結果をまとめる業務だ。まとめる作業自体に強い面白さがあったわけではないというが、回を重ねて結果を比較していく中で、製品の利用が想像以上のスピードで広がっていく様子が目に見えてわかったことが印象的だったと話す。
研究とのつながり
博士課程での経験が今の仕事に技術的に直結しているわけではないというが、データを分析し、得られた結果から考察し、チームで議論しながら次の一手を考えていくという研究の進め方は、今の業務にも通じるところが多いと感じている。学生時代にやっておけばよかったこととして、専門分野に閉じず、生成AIをはじめとするIT業界全体の動向を広く知っておくことを挙げた。
1日の過ごし方
| 時間 | やっていること |
|---|---|
| 9:30 | 出社。メール・Slackを確認し、その日のタスクを整理 |
| 10:00 | チーム朝会(30分) |
| 10:30 | 担当タスク |
| 12:30 | 昼休憩 |
| 13:30 | 午前の進捗を報告・相談 |
| 14:00 | 顧客定例(週1回) |
| 14:30 | 定例後の方針確認 |
| 15:00 | 担当タスク |
| 17:00 | 結果整理・ドキュメント整備 |
| 18:30 | 退社 |
保有資格は統計検定2級で、現在は統計検定準1級の取得に向けて勉強を続けている。今年度入社した社員のメンターも務めており、新卒採用イベントに参加することもあるという。
これから
今はまだ分析・モデリング寄りの案件に携わる機会が少ないため、よりデータサイエンス全体の動向を把握し、幅広い分野で力を発揮できる人材になりたいという。将来的にはリーダーとして、お客様の漠然とした依頼から目的や分析の方向性を自分で組み立てられるようになりたいと話す。同じ博士課程出身で就職を考えている後輩には、「今の研究を頑張ってください。不安なこともあると思いますが、自信を持って進んでいってください」とメッセージを送った。